お茶の発祥地は中国南西の雲南省あたりの山地と言われています。
紀元前2700年頃の 書物「食経」に「茶を飲めば力が出て気分がよくなる」との記述があります。
「神農草本」 という書物にも、「神農は百草を味わい、一日七十二の毒にあい、茶を得てこれを解毒 する」とお茶の薬用を説いた一説があります。
太古の昔のお茶は、貴重な医薬品だった のでしょう。
1191年(鎌倉時代)に宋から帰国した栄西禅師は、臨済宗を伝えると共にお茶の種子を 平戸の地に蒔き、抹茶のルーツとなる製茶方法やお茶のたて方を人々に伝授しました。
有名な「喫茶養生記」の冒頭、「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」は、現代にも 通じるお茶についての名言です。
秦の始皇帝の頃から求められてきた不老不死の薬は、 実は抹茶だったという説もあります。
当時は「皇帝」や位の高い貴族しか飲めなかったのでしょう。
現代ではその薬効は変わりませんが、手軽に飲用できるようになりました。
本当にいい時代になったものです。
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